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剣道ファンなら一度は耳にしたことがある大剣豪:内村良一選手の魅力に迫る

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誰もが認める大剣豪

「内村良一」
剣道に嗜みがある人であれば一度は聞いた事があるであろう剣道家の名前ではないでしょうか。警視庁警察官として働く傍ら竹刀を振り、自らの剣を鍛え続ける努力の人「内村良一」氏の魅力に迫っていきます。

1980年4月21日、北海道千歳市に生まれた内村少年でしたが、剣道家として錬士七段の資格を持つほどに成長を遂げ、現在は剣道日本代表候補、そして本職は警視庁警備部第五機動隊に席を置く警部補として勤めています。

身長は170cmと剣道をしている人の中では比較的小柄な方で他の選手に比べると体格面ではやや劣ります。しかし、持ち前の粘り強さと誰よりも練習をこなす真っすぐな姿勢で常に強豪たちを倒し上位に君臨し続けている大剣豪です。

Kendo 内村良一 × 安藤翔 (準決) 全日本剣道選手権2013-1103

生まれは北海道育ちは熊本

先ほども紹介したように北海道千歳市に生まれた内村氏でしたが、2歳の頃に熊本県へと転居し、8歳になる頃に順道館道場で剣道を始めます。九州学院中学へと進学しやはりここでも剣道を続ける内村少年でしたが、当時顧問の米田先生に「僕は日本一になれますか」と尋ねた逸話はあまりにも有名です。あまりに稽古に励みすぎる姿から思わず顧問の口から「お前は稽古をするな」と言わせるほどの練習の虫でした。

その後、九州学院高等学校に入学しますが、勉学にも励む真面目ぶりで常に学年10位以内の成績をほこるなどまさに文武両道の男としてその名をとどろかせました。そして、1999年に明治大学経営学部へと入学し、その頃から警視庁の朝稽古に参加をしていたそうです。

警視庁に入ってからますます活躍に輝きが増す

警視庁に入ってからもその強さは他を圧倒します。奉職3年目の2005年には全日本剣道選手権大会へ初出場、準優勝。翌2006年の全国警察剣道選手権大会では初出場ながら見事初優勝、そして同年の全日本剣道選手権大会では昨年の雪辱を果たし圧巻の優勝を遂げるなど飛ぶ鳥を落とす勢いで勝ちまくり、全日本剣道選手権大会においてはこれまで通算11回出場をし、3回の優勝、5回の準優勝、1度3位、1度ベスト8という信じられない記録を残しています。また、その強さをかわれ世界剣道選手権大会のメンバーにも選ばれ、団体戦の先鋒・中堅を務めた2009年、先鋒を務めた2012年、大将を務めた2015年に優勝を遂げるという華々しい結果を残しています。

勝ってもなお謙虚な姿勢を崩さず

剣道の強さは言うまでもなく誰もが認める内村氏ですが、それだけでないのがこの人の凄いところです。本来は人格面でも鍛錬をする事を軸としている剣道に正しくふさわしい人格者なのです。

人格者たる所以1 絶対にあきらめない

内村選手の九州学院時代の恩師米田監督によれば、これだけ強い内村選手ですが、決して天才肌であったわけではないそうです。むしろ、「他の子が1で出来る事を5くらいやらないと出来ない子だった」と話されています。それほどに才能という面では決して恵まれていたわけではない内村選手でしたが、先ほども紹介した学生時代に監督から「お前は稽古をやるな」と言われるほど稽古を行った点からも絶対にあきらめない姿勢が幼い頃より身についていた事が分かります。

人格者たる所以2 道具を大切にする

剣士の命とも言える竹刀と防具ですが、内村氏はこの道具に対する扱いが非常に綺麗で丁寧である事でも知られています。昔でいけば自らの命を守ってくれる存在であった道具なわけですから当然のことながら大切にしたでしょうが、現代においてはそこまで道具に対する徹底した姿勢を貫ける人も珍しいでしょう。厳しく指導をされているであろう剣士の中でも抜きんでた姿勢を見せる姿はやはりお手本としてふさわしい本物の剣士の背中と言えます。

内村良一錬士の美しい一連の所作 第65回 全日本剣道選手権大会

人格者たる所以3 勝ってもなお謙虚な姿勢を崩さず

そして、内村氏の内村氏たる所以がまさに勝ってなお自分を未熟と思い鍛錬を続けるという姿勢です。内村選手は試合に勝利した後も「自分はまだまだ未熟であるため、鍛錬に励みます」という言葉を発するほど自分に対して厳しい姿勢を一貫しています。さすがにそこまで厳しい姿勢を見せられると周りも何も言えなくなります。圧倒的な強さを誇りながらまだ前を見る姿勢が同じ日本人として誇りを感じさせてくれます。

人格者たる所以4 何事にも手を抜かない

内村氏は決して剣道だけをしているわけではありません。多くのスポーツ選手やタレントはその一芸に対してのみ秀でているという場合が多いですが、内村氏に関してはそれのみならず学生時代であれば勉学にも、警視庁に努める今現在であれば仕事にも全力で取り組みます。剣道のみならず全てに対して全力であたる姿勢が高く評価をされ、周りからも称賛を得ているようです。

内村氏名言

それでは最後に内村氏が放った名言をもって締めくくりとしたいと思います。代表的な名言としては、以下のようなものがあります。

「剣道は誰にでもできることを、誰にもできないぐらいやることが大事」
「自分はまだまだ未熟者なので、初心に戻って1つ1つ稽古を積み重ねたい」
「あきらめずに鍛え続ければ、いい結果が出る」

まさに剣道界のみならず、日本男児の鏡として、あるいは日本人の鏡としてお手本にするべき存在ですね。私たちも彼のように一生懸命に目の前の事に取り組みたいものです。

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