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あえていばらの道を選んだ世代トップクラスの剣士 麗澤瑞浪 小角選手の剣道に注目

剣道
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「麗澤瑞浪の小角」
大阪で剣道をやっている人間でこの名を知らぬものはいないだろうというくらいに圧倒的な強さと存在感を示していたのが、小角選手です。

麗澤瑞浪で1年生から大将を務めるという化け物じみた結果を出し続けている小角選手ですが、ライバルたちとは違った進路に剣道関係者は驚きを見せています。

また、そんな小角選手の強さの秘密についても迫っていきます。

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実は中学時代から強かった

インターハイで準優勝した経験を持つ小角選手ですが、遅咲きで頭角を現したというよりは割と早い段階で結果を出してきた選手です。実は、全国中学校剣道大会で3位に入賞しています。

そしてその後、麗澤瑞浪へと進学をした小角選手は持ち前の力強さを活かして強豪校の中でも並みいる先輩たちを差し置き大将の座を若干一年生にして勝ち取ります。その後、3年間大将の座は誰にも明け渡すことなく君臨し続けるわけですが、小角選手の活躍もあり、チームも結果を残します。

小角選手の強さの秘密

さて、強豪校の中で1年生ながらに大将というチームの柱としての役割を勝ち取った小角選手ですが、一体なぜそこまで強いのでしょうか?ここからは小角選手の強さの秘訣について迫っていきます。

強さの秘訣1 姉の存在

実は、小角選手の実の姉である小角春奈さんも全国級の選手として名をとどろかせています。実は、小角選手が通っていた麗澤瑞浪は姉の母校でもあります。岐阜県の強豪校として名高い麗澤瑞浪ですが、幼い頃より鍛えられてきた小角選手の剣道センスで瞬く間に大将の座を勝ち取ったわけです。

よくスポーツ一家に生まれた次男、次女が兄弟、姉妹のやっている動きを見て真似てやがて超えていくという話を聞きますが、小角選手の場合はまさにすぐ近くにお手本がいたという事で実に幸運の持ち主と言えます。

強さの秘訣2 周りを圧倒する体格とブレない体幹

小角選手は非常にがっちりとした体格で周りを圧倒する事が出来るので試合が始まる前に相手も圧倒する事が出来ます。上背はそれほどあるわけではありませんが、何しろブレない体幹が強さを物語っています。常日頃から鍛えているもの同士であれば見た瞬間に相手も強さも分かりますので、それだけで試合を有利に進める事が出来ます。

また、そのようながっちりした体格と強い体幹があってか技を繰り出す際のバランスも非常によく全てにおいてバランスが取れています。その中でも「小手」が小角選手の得意技です。

打倒九州学院 打倒星子

そして、小角選手をはじめ麗澤瑞浪を引き上げているのはライバルの存在も非常に大きいです。その筆頭が九州学院になります。高校剣道界の頂点に君臨する熊本の九州学院ですが、初優勝をかけて戦った際には0-4の完敗で九州学院の3連覇、7度目の優勝を目の前で見せつけられます。

そして、それがバネになったか小角たちはさらに力をつけ、小角が2年生の時に再び九州学院と対戦する事になります。タイで迎えた大将戦。ここで、昨年副将を務めていた星子と大将対決に臨む小角選手でしたが、実力の差を見せつけられまたもや破れます。

2度の戦いに敗れ遂に迎えた再三の九州学院との対戦は1-2で負けている状態での大将戦にもつれ込みます。一本で勝てば代表戦に持ち込める麗澤瑞浪の大将はもちろん小角選手、そして相手はこれももちろん星子選手です。序盤星子選手が優勢でついに勝負が決まるかと思われましたが、小角選手も粘りを見せ、試合は劣勢にもつれ込みます。観客ももしかしてという期待を背に固唾を飲んで見守る中、星子選手が世代最強と言われるに相応しい跳躍飛びからのメンを繰り出し、またもや勝利をもぎ取ります。結局、小角選手は高校時代一度も星子選手に勝つことは出来ませんでした。

次なる舞台として選んだのはいばらの道:大阪府警

高校時代のスター選手が次々と大学剣道界へと足を進める中、小角選手は他の選手とは違う選択をしました。ライバルであり、世代最強の呼び声高い星子選手は大学剣道の中でも強豪中の強豪である筑波大学に進学しますが、小角選手はなんと大阪府警へと奉職します。その真相は明らかにはなっていませんが、一説によると大学剣道よりもはるかに厳しい訓練を要される警察の剣道で自らを鍛え、星子に負け続けた自分を鍛えるという狙いがあるのではないかと言われています。いずれにしても星子に高校時代負け続けたとは言え、常に世代の中でトップクラスの争いをしてきた小角選手がいばらの道へと進み自ら選択をしたことには注目が集まります。大学に活躍した星子選手も1年生ながらに全国で3位になるなど、才能の片りんを見せていますから今後の2人の活躍に目が離せない事は言うまでもないでしょう。

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