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インターハイ栃木県勢初優勝の大平選手を支える佐野日大流剣道とは

剣道
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剣道で大平という名前を検索すると思いのほかたくさんの選手の名前が出てきます。

大平貴之
大平翔斗
大平一明

などなどです。しかし、今回はそんな中でも「大平翔士(おおひらしょうし)」選手について述べていきたいと思います。

彼はいったいどんな選手でなぜ今回紹介にするに至ったのか後ほど理由も明らかになってくるかと思います。

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きっかけはインターハイ

彼が一躍有名になったのは昨年8月に行われた全国高校総体(インターハイ)によるものです。剣道男子個人の部で佐野日大に所属する大平選手は強敵を打ち破り、見事県勢初となる優勝を果たしました。実は、この大平選手昨年も決勝に進出するなど非常に実力者です。その際には、準優勝という形で辛酸をなめたわけですが、今回はキッチリその雪辱を果たして見事優勝をしました。

決勝では鳥取の選手と戦い、得意の引きメンを繰り出して勝利をおさめます。昨夏の雪辱を果たすと同時に退会優秀選手賞も獲得するなど文句なしの結果を出しています。

剣道男子個人インターハイ決勝2018八頭VS佐野日大

大平選手の得意技

決勝でも勝利を手繰り寄せた大平選手の得意技はズバリ「引き技」です。引きながら相手に打撃を与えるため、有効な一手として判定されるには非常に難易度が高いですが、それを難なくこなします。

しかも、彼の足の運び方には実は独特な動きがあります。通常剣道をしていると右足の後ろに左足がくる体制が型になっています。これは、右利きであろうと左利きであろうと変わりません。

しかし、大平選手は実は左足が前に出るという特殊な構えを見せています。それでは動きにくいのではないかと思われそうですが、長年それでやっているため彼にとってはそちらの方がやりやすいのでしょう。

その証拠にインターハイ優勝という最高の形で結果を出しているわけですから誰も文句のつけようがありません。むしろ、通常と足の運びが違う事で逆に相手としてはやりにくさを感じている事も十分ん考えられます。持ち前の素早さと特異な動きを合わせて相手を翻弄します。

そして、彼の引き技の中でも得意のなのは「引きメン」です。決勝でも引きメンを繰り出して相手を倒しています。この年にしてすでに自分の武器となる一手を持っているところも周りにはない強みかもしれません。

大平選手の強さを支える佐野日大

大平選手が通う佐野日本大学高等学校(通称:佐野日大)について紹介をします。こちらは栃木県佐野市石塚町になる日本大学付属の私立高等学校になります。実は、この佐野日大は2006年(平成18年)より文部科学省より理系教育に重点を置く学校として、「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」という認定を受けています。1人1台タブレットが支給され、校内の全教室においてWi-Fi環境が整っているという高等学校としてはありえない設備が整っています。

部活動が非常に盛ん

実は、この佐野日大は勉強面だけでなく部活動でも非常に成果を上げています。全国レベルの部活も数えきれないほど存在し、体育会系・文科系の双方がしのぎを削っています。中高一貫という事もあり、中学・高校で部活が一貫して行われるというのも強さも秘訣なのかもしれません。

特に名前があがる部活動としては、硬式野球部、ゴルフ部、陸上部、サッカー部、硬式テニス部、放映部、美術部、演劇部、そして今回紹介をしている剣道部など非常に多くの部活動で結果を残しています。それだけに学校自体も活気が非常にあり、栃木という場所にありながら非常に人気のある学校として有名です。

佐野日大の強さの秘訣は?

今回の大平選手だけでなく近年団体としても力をつけて頭角を現しはじめている佐野日大ですが、その強さの秘訣はどこにあるのでしょうか。剣道部を率いるのは大関監督です。ご自身も栃木県出身で選手として活躍をされ、大学剣道の名門筑波大学でも結果を残しています。しかも、全日本剣道選手権大会ではベスト16というとんでもない結果を残しています。そんな大関監督の元行われる練習はさぞかし厳しいのかと思いきや、実はそうではありません。どちらかと言えば体力的に追い込んで精神を鍛えるというよりは、頭をキチンと使って意図のある練習をしているという印象です。練習時間も無駄に長くはなく、通常イメージされるような私立の学校で朝から晩まで稽古に励むというような事はありません。大関監督自体もダラダラとマンネリ化した練習をする事には意味はなく、むしろ自分たちの頭で考える練習をさせる事に重点をおいているため、選手1人1人の自主性が述べていきます。大平選手が独自の足の運びで戦ったりできているのもこういった自ら考える事を良しとしてくれる環境があってこそなのかもしれませんね。

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