「梅ヶ谷翔」（うめがたに かける）
彼の試合、本当に見ごたえがありますよね。強烈なインパクトを残した彼の姿は多くの剣道ファンを虜にしました。さて、今回は剣道ファンなら誰もが一度は耳にしたことがあるであろう梅ヶ谷翔選手の強さの秘訣・これまでの活躍・就職先について書いていきます。
伝説の11人抜きで一躍有名に。
彼は玉龍旗で伝説の11人抜きをやってのけました。11人抜きをした選手はこれまでも多くいましたが、ここまで有名になったのは梅ヶ谷選手が大将であり、優勝に導く11人抜きをしたからだと思います。11人抜きなど到底できるわけもない強豪校を相手に11人抜きをやってのけたのですから、剣道界に激震が走りました。
大学1年生ながら全国の大学生のトップに
彼は、玉龍旗で活躍後、中央大学に入学をしています。そして、大学1年で全国制覇を成し遂げたのです。
決勝の相手は前年優勝の村瀬選手でしたが、物おじするどころか堂々とした剣道で見事勝利を収めています。1年生として全日本学生剣道選手権大会で優勝をするのは、史上3人目14年ぶりの快挙でした。
全日本剣道選手権大会 三位
2年時に行われた全日本剣道選手権大会に初出場を果たし、なんと20歳ながら3位という快挙を成し遂げています。日本一を決める大会で3位になったわけですから堂々たる成果と言えるでしょう。
前年は先輩の竹ノ内選手が、大学生で優勝した年でしたので、意識していたのは間違いないでしょうね。
就職先に選んだのは富士ゼロックス
福岡大学付属大濠高校から進路先に選んだ中央大学で最後は主将としても活躍を遂げた梅ヶ谷選手ですが、就職したのは富士ゼロックスです。多くの剣道界のスーパースターたちはこぞって警察や教員として剣道を続ける道を選びます。しかし、彼は違う道を選択しました。第63回の全日本剣道選手権大会では初出場3位という堂々たる成績を残した選手が、民間企業に就職したのは、剣道ファンからすると、少し残念な気持ちもありますが、働きながら剣道を楽しむというのも、良い選択ではないでしょうか。
梅ヶ谷選手の強さの秘訣とは
さて、ここまで梅ヶ谷選手の戦歴をなぞってきましたが、彼がなぜこれだけの戦績を挙げる事ができたのかここからはその秘訣について紹介をしていきましょう。
得意技は引き技
梅ヶ谷選手の得意技は引き技です。一瞬相手としては逃げるのかなと油断した瞬間を目にも止まらぬ速さで一気に打ち込みます。これは彼の鍛えられた体だからこそなせる業でもあります。前に出る強さとスピードもさることながら後ろに引く際にも技が繰り出される事を意識する必要があるため、相手としても一瞬も気が抜けません。一般的に剣道も他のスポーツも最高速度を出すにはリラックスした状態から一気に緊張を強める必要があります。しかし、この梅ヶ谷選手のようなどちらにも技を繰り出せる選手が相手ではどこで力を緩めて良いのか分かりません。相手を翻弄する事も彼の駆け引きのうまさの1つです。
尋常ではない剣さばきの速さ
先ず、梅ヶ谷選手の最大の特徴はとにかく動きが速すぎる事にあります。剣道においてはパワーももちろん大切ですが、何より相手の剣より先に自分の剣が届けば負ける事はありません。その点において剣の速さもさることながらフットワークの素早さが異常です。身体能力が高すぎるため、正直一般の選手が真似できるような動きではないでしょう。よくある型にはめる剣ではなく変幻自在に瞬時に判断をして直感的に動けるだけの能力を持っています。
力負けしないパワー
梅ヶ谷選手は引き技が得意です。すばやく技を放つことができる選手は多くいますが、それだけでは一本を取ることはできません。剣道はよく「打って勝つな、勝って打て。」といわれたものですが、引き技も同様だと筆者は思います。梅ヶ谷選手は、つばぜり合いで力負けせずに攻め崩していく中で、技を繰り出すことができています。大学時代にはウエイトトレーニングにも精力的に励みパワーの面でも強さを増しています。
技の豊富さも一級品
加えて繰り出す技の数々も1つ1つの精度が高く、また多彩です。さらに先ほど少し紹介したように人格面でも優れており、まさに心・技・体の三拍子がそろった選手です。
富士ゼロックスに入社し、動きが鈍くなったのでは？と言われていたりもしますが、全国の第一線で活躍していた選手です。剣道での活躍はもちろん、社会へ何らかの形で大きく貢献する人だと願ってやみません！これからも注目です。
1995年生まれ。
本サイトを運営しています。
小学3年生から剣道を始めました。
あんまり自慢にはなりませんが、
5年生で県大会準優勝。中学、高校県ベスト4。と賞を頂いたことがあります。。
大学では剣道部がなかったため、やりませんでしたが、23歳で剣道再開しました。
久々の剣道めっちゃ楽しいけどめっちゃしんどい。笑
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