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剣道の4大技の1つ「突き」:一撃で試合のペースを引き寄せる大技

テクニック
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「突き」
剣道の技「面、胴、小手、突き」の1つである「突き」は相手に恐怖感を与え、試合のペースを引き寄せる大技です。ただし、それだけにマスターするのは非常に難しくまた試合において一本を取れるレベルとなると相当の訓練が必要です。今回は、剣道突きとはいったいどのように打つものなのか紹介をしたのち、「突き」と得意技とする歴戦の剣士たちを紹介していきます。

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「突き」はこうやって打つ

先ずは「突き」の基本的な打ち方についておさらいをしていきましょう。剣先を突っ立てて相手の喉元にある突き垂に向かって一撃をお見舞いする「突き」ですが、いくつかポイントがあります。

手だけで打たない

長い剣先を使って打つ「突き」は一見最強の技に思えますが、相手に見事に交わされればそれこそ脇腹から何からすべてにおいてがら空きです。つまり、リスクを伴う攻撃なのです。相手の突き垂に正確にヒットさせなければいけない正確性が求められるのと同時に、誤ってもし相手の喉を突いてしまったら場合によっては死亡させてしまうというような危険もはらむため緊張感が一段と高まる攻撃手法です。そんな中様々な雑念にさらされて手だけでひょろひょろの「突き」を放ったとしても相手に届かないばかりか間違いなく自分もやられてしまうでしょう。

突いたらすぐ引く

当然戦いをしているわけですから攻撃が上手く決まらなければ次なる手段として防御に転じるのか、さらなる攻撃を加えるのかネクストアクションを起こさなければいけません。いつまでも突いたままで剣を宙ぶらりんにさせておくわけにはいかなでしょう。

知っていましたか「突き」のルール

一撃必殺の「突き」ですが、実はこの技を使ってよいのは高校生以上からです。なぜ中学生以下は使ってはいけないのでしょうか。もはやこの理由については詳細を述べる必要などないでしょう。理由は単純明快で危険だからです。あまりにも危険すぎる技なのです。基本的に中学生くらいではまだ成長段階で剣を真っすぐ振れないという子も多いです。そんな子が急に相手に突きを放って万が一にでも直接喉にあたってしまったら最悪の場合死に至る事もあるでしょうし、重度の障害が残る事も考えられます。

日本人で「突き」を得意とする選手たち

さて、ここまでは突きという技について紹介をしてきました。確かにリスクも高くまた危険も伴う技ですが、マスターすれば非常に有効な一手として利用出来る事は間違いありません。実際にこの「突き」を得意技として活躍をしてきた選手たちをここでは紹介していきたいと思います。

梅ケ谷翔選手

高校時代前人未到の11人抜きをやってのけた梅ケ谷選手は「突き」をも得意技としていました。彼はたぐいまれなる身体能力の高さを兼ね備えているため、一瞬の判断と瞬発的に剣を出せる両方の使らを持ち合わせており、まともに打てる人が1割とも言われる「突き」技を見事にやってのけます。また、彼の強いところはそれだけではなく引き技など多彩な得意技を持っている点です。ただでさえやっかいな突きを得意とする上に、引いたと思ったらその瞬間打たれるというような七色の技を操るので相手も簡単に翻弄されてしまいます。

栄花直輝選手

多くの人の記憶に残っているであろう栄花選手も突きを得意としています。栄花選手の突きと聞いて真っ先に下記の動画が思いつく人も少なくないでしょう。これは、世界大会で韓国の選手を相手に放った見事な片手突きです。

ただ一撃にかける その3

世界大会という緊迫した場面で最も難しい技とされる「突き」を決める精神力と技の正確性は目を見張るものがあります。栄花選手に関してはその他にも一本集として動画がまとめられるくらい見事な技のバリエーションを持っています。やはり、先ほどの梅ケ谷選手のように多彩な技と組み合わせる事で一瞬相手の意識から「突き」という攻撃手段を忘れさせた瞬間に渾身の一発を放つことで決まるのでしょう。

林邦夫八段

林八段の凄さを物語るにはこの動画が一番でしょう。冒頭に突きを決めるシーンがありますが、私はこれを見た瞬間思わず身の毛がよだちました。こんなわずかなスキでいとも簡単に「突き」を決められてしまうのかと思うととてもじゃないですが、怖くて戦えないです。

最後に

いかがでしたでしょうか。「突き」は非常に有効な攻撃手段ではありますが、それをマスターして試合で使い物になるレベルにするには訓練が必要です。しかし、まともに打てる人が1割という「突き」は当然日頃の稽古で対策もしにくい技のため、上手く扱えれば必殺の一撃になります。是非、有効な打撃手段として鍛錬をしてみてください。

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