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千葉県で圧倒的な成果を上げる安房高校は学校をあげてのスポーツ校剣道部の強さの秘訣

剣道
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「安房高校」
この校名を聞いてあなたはピンとくるでしょうか。剣道関係者の方であれば一度は聞いた事がある名前ではないでしょうか。千葉県にあるこの学校は毎年のように非常に強いチームを作りあげてきてインターハイをはじめとする全国大会にも名を連ねます。そこで今回は安房高校の剣道部がなぜそれだけの成果を上げる事が出来るのか、その秘密に迫っていきたいと思います。

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ランキング

〇男子
1位 32P(5) 東海大浦安
2位 25P(2) 安房
3位 18P(2) 拓大紅陵
4位 11P(1) 木更津総合
4位 11P(0) 東京学館浦安

〇女子
1位 38P(8) 安房
2位 13P(0) 東京学館浦安
2位 13P(0) 市立船橋
4位 12P(1) 流山
5位 11P(1) 拓大紅陵

いきなりではありますが、こちらの数値一体何を表しているか分かりますか。実はこれ、千葉県内にて行われた2013年から2017年にかけての全国大会都道府県予選(選抜・総体)の結果を元に、優勝チームには4ポイント、準優勝チームには3ポイント、ベスト4のチームには2ポイント、ベスト8のチームには1ポイントを付与するという形式でポイントを付与していった結果獲得したポイント数の上位5位以内の男女それぞれの高校をランキングにしたものです。

今回、安房高校を紹介するにあたって何を言いたいかはもう明白でしょう。つまり、この安房高校は女子が圧倒的に強い学校であるという事です。もちろん、男子も県内2位につけておりますから十分に力のある高校である事は明白ですが、女子の強さは圧倒的です。完全に安房高校の一強で後の高校がそれに続くという位置づけになっています。

学校としてスポーツに力を入れている

先ず、そもそも母体となる安房高校そのものが非常にスポーツに力を入れている高校であるという前提があります。剣道以外にも強い部活がいくつもあります。ただし、これで公立というので驚きですね。校長先生も頻繁に変わる事になる公立高校ではよっぽど後援会やOB・OGがしっかりしていないとスポーツの強い高校として雰囲気を作ることは難しいです。このあたりは地元の方のサポートもあるのではないかと予想出来ます。

安房高校の選手たちはいったいどんな稽古をしているのか

さて、安房高校の強さも少しずつ分かってきたように思えますが、一体彼らの強さはどこから来るのでしょうか。次に彼らが常に勝てる組織であるその神髄に迫っていきたいと思います。

所 正孝の剣道指導 ~足さばきで勝つ安房剣道~

先ずは何よりもこの動画をご覧ください。ズバリ安房高校が他の高校に比べて圧倒的に力を入れているものは「足さばき」です。剣道というからには剣を振る上半身の強さに目がいきそうですが、実際に剣を振る際には安定した足さばきが無ければ相手に届く事はありませんし、素早い足さばきが無ければ常に相手の得意な間合いにされてしまい有利に試合を進める事が出来ません。また、高校剣道は非常にタイトなスケジュールで試合が開催されるため、絶対的な土台となる下半身がしっかりしていないとそもそも勝ち進んでいった先の連戦に体が耐えられません。そこを筋トレなどで無理に下半身を大きくするのではなく、試合で活きる下半身の使い方を身につけています。

また、動画の中でも分かりますが男女が同じ条件の中で稽古を行っています。今回、安房高校を紹介する中で女子が圧倒的に強いという話を挙げましたが、このように男子と同じメニューをこなす事で本来であれば絶対的に体力的な違いがあるはずの男女という壁を取り払い「まだやれる」という精神的な強さをつける事にも成功しているように思えます。

さらに、男女共に県内において成果を上げている事から監督をされている所氏の指導力が高い事も分かります。高校生は非常に柔軟ですので1つの指導でコツを掴み一気に上達するなんていう事も十分に考えられます。また、男女共に成果を上げているため「自分たちが受けている指導は間違っていない」という絶対的な自身を客観的に得る事が出来ます。それが何より勝利を分けるのでしょう。

選手層の厚さも強み

安房高校は実に60名近い部員数をほこります。選手層が厚い事で競争も必然的に激化し、それが選手のモチベーションにつながっている事も1つの要因である事は間違いないでしょう。男子に関しては今後県内で圧倒的な強さを見せつけられるように、女子においては全国でも上位の成績を収められるように今後ますますの激しい稽古に励んでいってくれる事と思います。全国の上位校の中に安房高校が名を連ねるのもそう遠くはないかもしれません。今後の活躍に大いに期待したいものですね。

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