「本庄第一」
この校名を聞いてあなたはピンとくるでしょうか。剣道関係者の方であれば一度は聞いた事がある名前ではないでしょうか。埼玉県にあるこの学校は毎年のように非常に強いチームを作りあげてくる強いチームです。そこで今回は本庄第一高校の剣道部がなぜそれだけの成果を上げる事が出来るのか、その秘密に迫っていきたいと思います。
埼玉県ランキング
〇男子
1位 36P(7) 本庄第一
2位 22P(2) 埼玉栄
3位 16P(1) 立教新座
4位 14P(0) 大宮東
5位 11P(0) 市立川口
〇女子
1位 30P(4) 埼玉栄
2位 27P(4) 本庄第一
3位 24P(2) 淑徳与野
4位 13P(0) 伊奈学園総合
5位 11P(0) 市立川口
いきなりではありますが、こちらの数値一体何を表しているか分かりますか。実はこれ、埼玉県内にて行われた2013年から2017年にかけての全国大会都道府県予選(選抜・総体)の結果を元に、優勝チームには4ポイント、準優勝チームには3ポイント、ベスト4のチームには2ポイント、ベスト8のチームには1ポイントを付与するという形式でポイントを付与していった結果獲得したポイント数の上位5位以内の男女それぞれの高校をランキングにしたものです。ちなみに()内は優勝回数を示しています。
今回ご紹介をする本庄第一は男女共に県内最多優勝回数をほこる非常に強いチームである事が分かります。全国的に見ても男女共に県内で上位にランクインするという高校は多いですが、それにしても男女共に県内トップクラスというのは凄いですね。
実はこの本庄第一は全国でも成果を上げている学校です。平成23年度の選抜大会においては全国制覇も果たすなど非常に力があります。ただし、あくまでも剣道だけにならないように「剣道を通じて何を学ぶか」という事にとても重点を置いて日々活動をしている学校になります。そのため、生徒1人1人の考える力が強く、試合においても普段の稽古の中で鍛え上げている考える力を存分に発揮しています。しかし、本庄第一は元々女子高で剣道部に当てられた稽古場すらないところからのスタートです。
そんな選手たちはなぜ成果を上げる事が出来るのでしょうか。下記の動画を参考にご覧ください。
寮生活
彼らの強さの1つは寮生活にあります。選手は皆、寮で生活をする事によって身支度などを全て自分でやらなければいけないという環境下に意図的に置かれる事になります。そういった状態だからこそ親のありがたみ、仲間のありがたみを感じる事が出来て自分が持っている以上の力を発揮する事が出来ます。
また、同じく剣道をしにきている仲間を昼夜を共にするわけですから必然的に話の内容は剣道に一貫します。オンもオフもすべてにおいて剣道の事に没頭するからこそ雑念に惑わされることなく己の剣を磨く事だけに集中出来るわけです。
勉学全てに全力
動画の中にもありますが、本庄第一高校では剣道だけでなく、勉強面でも力を抜くことなく全力で取り組んでいます。嫌な事からも逃げない、苦手な事から逃げないという事を癖にする事で大好きな剣道においても自分が目を背けたい弱点や仲間に対して言いたくないけど言わなければいけない事を口に出来る人間的な強さにつながります。そういった精神的な支柱がしっかりとしているため、いざという時に力を発揮できる選手が多いのが特徴です。また、勉強もしっかりやっているという自負もあるため、親や先生に対する後ろめたさもなく全力で稽古に臨む事が出来ます。
「相打ち」にこだわった剣道
同じく動画の中で説明をされていますが、現代剣道で多い相手が打ってもう一方は避けるというようなスタイルの剣道ではなく、あくまでも「相打ち」にこだわった剣道を展開しています。先ほどの勉強などの嫌な事からも逃げないという点にもつながる事ですが、相手の動きに対して躱すのではなく受けるという事が出来れば自信をもって戦いに臨む事が出来ます。また、相手の剣筋も次第に読めるようになってくることから試合の中で相手にアジャストしていく事が可能です。
最後に
いかがでしたでしょうか。本庄第一高校は全てにおいて力を出し切るというスタイルで着々と力をつけてきました。これは剣道だけでなくすべての面において役立つ根本的な人間教育の思想が根付いている証拠ですね。剣道は本来実力だけでなく精神的な成長も同時にしていく事が目的とされている部分がありますから非常に理にかなった教育方針だと言えます。彼らの勝利は人間教育の必要性を世に広める事にもなりますので、是非とも頑張って欲しいですね。彼らの今後の活躍に期待が高鳴ります。
剣道大好きまっすーです。
剣道好きな人に喜んで頂ける記事を多数書いていきたいと思います。
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