大阪府警を代表する高身長・長いリーチの木和田選手の剣道はなぜ強いのか

「木和田」
と耳にして剣道をかじった事がある人間で知らないという者はいないでしょう。高校・大学と一度も全国優勝をしたことがない木和田選手ですが、努力を続け、社会人になってから全日本選手権で優勝をつかみました。実力もさることながらその人柄にもほれぼれする木和田選手についてご紹介していきます。

段位7段という実力者

木和田選手は現在、段位7段をほこる日本でも指折りの実力者です。現在は大阪府警に所属をしており、日本代表としても活躍をしました。ちなみに、7段というのは実力もさることながら人格面でも評価をされる必要があり、毎年全国で1,000名ほどしか合格者が出ない非常に難易度の高い試験となっております。実力だけでなく人格面でも評価をされるというまさに本来剣士としてあるべき姿を体現しているお手本と呼べる選手でしょう。そんな木和田選手は子どもたちにも人気で実力派剣士がそろって開催した剣道教室で女性剣士として一世を風靡した山本真理子選手などと一緒に参加をし、子どもからの質問に下記のように答えています。

厳しい剣の道を歩みながらもこのように笑みを見せる姿はとても素敵ですね。まさに、強く優しい理想の剣士です。

木和田選手の過去の戦績を振り返る

さて、木和田選手はただただ優しく人格者であるだけではもちろんありません。その実力も折り紙付きです。三重県出身の木和田選手は地元の三重高等学校へ進学し、剣道部のキャプテンを務めます。1年生から実力を発揮しレギュラーに定着すると、インターハイでは団体戦において4戦全勝という快進撃を見せています。ちなみに三重高校の剣道部は県内ではかなりの強さを見せています。1956年に創部した歴史のある部活でインターハイ・選抜大会への団体出場回数も男子が33回、16回、女子が8回、7回と結果を残しています。考える剣道が信条で基本練習は大切にしながらも、個々が課題と向き合う稽古を日々行っています。

大学は中央大学法学部へと進学をし、副キャプテンと同時にやはり大将を務めます。こちらも1年時からレギュラーをはるなどその実力に関しては周りも一切文句を言わないほどのものがあります。

強さに磨きをかけた大阪府警での訓練

高校・大学と周りを寄せ付けない圧倒的な強さを誇っていたわけですが、木和田選手にとっては1つ忘れ物があります。それは、いずれも個人・団体でも優勝を経験出来ていないという事です。当然、その点に関しては本人も気にするところではあるでしょうが、さらなる新天地を求めて彼が選んだ先は全国から猛者が集まる大阪府警でした。2001年に奉職してからメキメキと力をつけ、2006年・2007年の全国警察剣道大会では見事連覇を成し遂げます。その後、全日本剣道選手権大会に2007年初出場ながら3位という快挙を成し遂げ、翌2008年には全国警察剣道選手権大会で初優勝、2009年には念願の世界剣道大会選手権大会の代表メンバーに選ばれると共に見事団体優勝を果たします。また、ただ一人6戦全勝という戦いぶりを見せ、日本の優勝に大きく貢献しました。

木和田選手は元々実力もすでに兼ね備えていましたが、大阪府警に奉職した事でその力をさらに伸ばした事は間違いありません。大阪府警と言うと、全国の学生剣道家のあこがれで警視庁、神奈川県警に肩を並べて全国各地から実力者が集まる場所です。また、仕事もしながら稽古にも毎日励む彼らにとって毎日の短い時間の稽古は本当に大切な時間です。少しでも制度を高めようと短時間で一気に集中力を使う稽古は試合における一瞬の集中力にも磨きをかけています。稽古の一部始終をご覧ください。

木和田選手の強さに迫る

さて、木和田選手の戦績や強さの秘密も分かってきましたが、最後に木和田選手がなぜここまで強いのかについて紹介していきます。

木和田選手の強さの秘訣1 恵まれた体格

木和田選手はとても高身長の選手です。自らの剣が届く間合いに入らなければ技を決める事が出来ない剣道において、高身長は非常に有利です。リーチが長いという事はそれだけ相手の懐に入っていくリスクを冒さずに責める事が出来るという利点があります。

木和田選手の強さの秘訣2 足さばきも細かい

ただでさえリーチが長い木和田選手ですが、足さばきも軽快です。リーチが長いうえに動きも素早いとなるといよいよ相手も攻めようがなくなってきます。自身のもつ特徴を最大限に生かした戦法を繰り広げます。

いかがでしたでしょうか。木和田選手は自身の強みを生かしつつ、より勝率の高い剣道を展開しています。今後もますます活躍が気になります。

まっすー

剣道大好きまっすーです。

剣道好きな人に喜んで頂ける記事を多数書いていきたいと思います。