茨城県の剣道を引っ張る一角の1つ土浦日大とこれまで輩出してきた若手有望株の紹介

「剣道の土浦日大」
少なくとも地元茨城の関係者であれば絶対に名前を知っている高校でしょう。毎年県内で全国まであと一歩・二歩及ばずというところまでコマを進める土浦日大ですが、そんな土浦日大を代表する選手がこれまでに何人か輩出されています。土浦日大が置かれている状況と一緒にその有望株たちを紹介していきましょう。

土浦日大を紹介

それでは先ず、土浦日大について紹介していきましょう。土浦日本大学高等学校（通称：土浦日大）は文字通り日本大学の付属高校になります。昭和38年に創設され、非常に歴史の長い学校になっています。剣道部は男女合わせて30名ほどの部員をかかえ、「日本一」を目指して日々鍛錬に明け暮れています。基本的に休みは無く、毎日稽古に励む日々です。所属している茨城県内では常に5本の指には食い込んでくる学校で、あと一歩で全国を逃す悔しい状況が続きます。

最大のライバル校は水戸葵陵高です。毎年のように勝ち上がり平然と全国でも結果を残してくる全国区の学校です。ちなみに水戸葵陵は後援会会長が経営をしているジムを利用して筋トレを行うなど一般の剣道部では扱えないような施設も使いながら力をつけています。毎年茨城においては水戸葵陵が勝ち上がるため、周りは妥当水戸葵陵を合言葉に日々稽古に明け暮れています。全国優勝も果たした事がある彼らのポテンシャルや経験値は計り知れませんが、そこは高校生ですからチャンスがないとは言えません。

土浦日大の詳細

さて、それでは土浦日大が置かれている状況もご理解頂けたかと思いますので、ここからはより詳しく土浦日大について紹介をして行ければと思います。

土浦日大剣道部を徹底解剖1 田口監督

現在土浦日大の監督を務めるのは田口監督です。彼は2009年より前任の高梨監督より任を引き継ぎ今に至ります。1人の監督がずっと継続的に監督を続けられるのはやはり私立高校の良さではあります。公立高校ですとどうしても先生の入れ替わりがあるため、よほど後援会の力が強くないとせっかく先生の教えが浸透してきたという頃合いで先生交代なんていうパターンがよくあります。その点は、各メンバーが少しずつ田口イズムを引き継いでいるのではないでしょうか。

土浦日大剣道部を徹底解剖2 比佐

ではここからはこれまでに輩出された有望な選手たちをご紹介していく事としましょう。先ずは、比佐選手です。彼は2017年に行われた魁星旗にて土浦日大の大将として大活躍を遂げ、チームのベスト4進出に大いに貢献しました。4回戦では福岡の福岡舞鶴、5回戦では奈良の奈良大附属、そして準々決勝では岐阜の高山といずれも大将戦を制してここ一番の勝負強さを見せています。比佐選手の活躍は下記にてご覧ください。

最後は準決勝で対戦をした長崎の島原高校副将の下田にやられ惜しくもここで幕を下ろす事になりましたが、存分に存在感を示しました。奇しくも同郷の水戸葵陵が決勝へとコマを進めますが、最後は島原の大将志築が捨て身の面を繰り出し水戸葵陵の寒川を捉えて勝利をもぎ取る事になりました。

土浦日大剣道部を徹底解剖3 小松崎

次に紹介をするのは小松崎選手です。彼もまた非常に目覚ましい戦果を挙げるわけですが、2016年に開催をされた関東高校剣道大会にて、男子個人の部決勝にて茨城勢対決を演じる事になります。優勝候補の1人と謳われていたライバル水戸葵陵の岩部選手は団体で優勝している勢いもあり非常に安定した剣道で勝ち進んできました。一方、土浦日大の小松崎選手は団体戦で3位と悔しい思いをしている分、何とか個人では優勝を勝ち取ろうと懸命に剣を振るいます。戦いを捉えた動画はこちらです。

お互いに同郷という事もあり手の内を知り尽くした仲だけに緊迫した状況の中、延長戦にまでもつれ込みます。最後は岩部選手の見事な引き面で幕を閉じますが、非常に見ごたえのある試合でした。

OBに続き次こそは日本一を

打倒水戸葵陵に燃える土浦日大生ですが、かつてのOB達がその足跡は十分に残してきてくれました。爪痕を残してくれた先輩たちのためにも1人1人が一丸となり、夢の全国制覇に向けて歩みを進めていってほしいです。順調に結果を残している状況ではありますから、いつの日か土浦日大が大金星を挙げる日も夢ではありません。水戸葵陵はライバルではありますが、意識をすることで自らを鍛えてくれる良き仲間とも言えます。高校生らしい正々堂々としたプレーで勝利を勝ち取って欲しいですね。

まっすー

剣道大好きまっすーです。

剣道好きな人に喜んで頂ける記事を多数書いていきたいと思います。