「田沖大介」
天才と称された田沖選手ですが、今回はそんな彼がこれまでにどんな経歴をたどってきたのか、そして注目されるにいたった理由や現在どうしているのかなどについていろいろな角度から紹介をしていきたいと思います。先ずは言葉で語るより彼の高校時代の試合の様子をご覧ください。
強さの秘訣:福大大濠高校
田沖選手の強さを語るにあたって絶対に欠かせないのが福大大濠高校の存在です。全国にひしめく名だたる強豪の一角を担っている福大大濠高校ですが、インターハイは3回、玉竜旗は7回優勝という堂々たる成果を出しています。強豪ひしめく九州ブロックで勝ち上がるだけでも難しいエリアですが、そんな中でも常に上位に名を連ねる力のある学校です。
何よりその歴史が彼らの強さを支える根幹にあります。創設依頼50年以上の歴史を持つ同校の剣道部は毎年優秀な選手を輩出し、その背中を見て後輩たちが成長していくという流れが出来ています。
代表的な選手は数多いですが、その中でも最近活躍している有名な選手と言えばこの2人が上がるでしょう。
梅ケ谷翔選手
梅ケ谷選手の名前を聞いて記憶に新しい方もいるのではないでしょうか。元々力のあった彼ですが、その名を一躍全国にとどろかせることになったのは高校3年生の時に出場した玉竜旗での奇跡の11人抜きです。当時、大将として活躍をしていた梅ケ谷選手ですが、この記録を樹立した事で一気に注目度が高まりました。その後、中央大学に進学をして一年生ながら全日本学生剣道選手権大会で優勝という度肝を抜く活躍を見せています。
竹ノ内佑也選手
先ほどの梅ケ谷選手も凄いですが、さらに凄いのがこの竹ノ内選手です。彼は全国の剣豪が最強の名を求めて熾烈を極める全日本剣道選手権大会においてなんと第62回大会で21歳5カ月にして史上最年少で優勝を果たしました。学生が日本一になるのは実に43年ぶりの快挙で、剣道界に激震が走りました。
そして、この2人も含め田沖選手ら福大大濠高校の剣士を育てあげるのが黒木監督です。彼は技術面もそうですが、メンタル的な力を向上させることに長けており、元々力をもっている福大大濠高校に入学してくる選手たちにさらに磨きをかけ厚みを増した選手にしています。高校剣道界の名将として知られている監督です。
また、梅ケ谷選手にしても竹ノ内選手にしても、田沖選手にしても福大大濠高校の選手は足運びが非常に軽やかでうまいです。剣道というと剣を振り降ろす上半身の力が重要に思われがちですが、実は剣を強く振るには下半身の力が絶対的に不可欠ですし、またそもそも相手を翻弄して自分のペースで試合をするには絶対に下半身の強さがものをいいます。その点、キチンと鍛えられているため強い剣道をする事が出来るのでしょう。
田沖選手の今
さて、ここまで田沖の選手の強さの根幹にある福大大濠高校について紹介をしました。彼は、93年のインターハイでチームを優勝にも導き圧倒的な存在感を示しました。その後、彼は中央大学剣道部に進学をし、その後大塚家具に就職をします。伝説の剣士、田沖大介は社会人になってからは、全国の舞台で活躍することはなく、今は何をしているのか。。と思っていたころ、衝撃の動画がyoutubeに公開されたのです。
上段に対して斬新すぎる構えと攻めで、剣道界の再度姿を現しました。
そんな田沖選手ですが、実は姿を暗ましていたわけではなく、単純に近年のネット社会が今の田沖選手を見れるようにしてくれたのが真実ですね。田沖選手の現在は、後進の育成に力を入れています。2017年より自らが代表を務めるNPO法人「田沖少年剣道塾」にて少年・少女に対して剣道の楽しさを教えています。これまで数々の戦いを制してきただけでなく、福大大濠高校という高校剣道界の名門で人間的な成長という意味でも様々な経験を積んできた田沖選手が教えるとなるとその塾を卒業した卒業生の今後も活躍も非常に楽しみですね。九州で活動をしているため、もしかしたら中には田沖選手と同じように福大大濠高校で活躍をしたりその後の大学剣道で活躍をする選手も出てくるかもしれませんね。
高校や大学で活躍をした選手の多くが警察や教員という進路をたどり自らの剣を究めようという選択をする中で、人とは違う選択をし、早くから指導者という立場をとっているため、今後は指導者として日本の剣道界の一翼を担ってくれるのではないかと期待できますね。
最後に
いかがでしたでしょうか。ここまで田沖選手の強さを支える根幹である福大大濠高校についてそして、そこで活躍をとげた田沖選手が今現在どのようにしているのかについて紹介をしてきました。一般的な剣士が辿る道とは違うかもしれませんが、だからこそ彼の強さになるでしょう。今後も日本の剣道のために活躍をして欲しいです。いつか彼の教え子が日本をしょって立つ剣士になる事に期待ですね。
剣道大好きまっすーです。
剣道好きな人に喜んで頂ける記事を多数書いていきたいと思います。
コメント