今回は、強豪校や有名選手が負けたシーンを紹介したいと思います。
現在24歳の私ですが、私も高校生の頃はインターハイの出場を夢見て、稽古に励んでいました。地区予選で敗退するようなチームでしたが、日に日に強くなって新人戦では県3位になりました。もしかしたらインターハイにいけるんじゃないかと思って臨んだインターハイ県予選は、まさかの1回戦敗退でした。あれから7年経ちますが、「あのとき私がこうしたら勝ってたんじゃないか」という後悔はつきません。
今ではYoutubeでたくさんの試合を見ることができますが、強豪校や有名選手が負けるシーンをみると、自分の高校の頃を思い出して何とも言えない気持ちになるものです。勝ったチームに焦点をあてるのではなく、今回はあえて負けたチームに焦点をあてて紹介していきます。
名場面:H29宮城インターハイ 水戸葵陵VS九州学院
1試合目に紹介するのは、九州学院がインターハイ5連覇を逃した試合です。
当時の九州学院はどんな大会でも勝ち続けていてインターハイも5連覇をかけて臨んでいました。また、この代の1つ上は星子選手や梶谷選手といった絶対的スター選手がいたため、注目も非常にされていました。副将黒木選手が負けたら終わりという場面では、あまりに大きなプレッシャーからなのか思うような剣道ができていないことが分かります。当時、九州学院の米田監督が「うちの選手が一本を取られると会場が喜ぶ」というような趣旨のコメントをされていたと記憶していますが、当時九州学院が試合をするときの雰囲気は確かに異常であったと思います。九州学院からするとと、どこで試合をしてもアウェイのような雰囲気があったのではないかと思います。
ちなみに黒木選手ですが、この時は重要な場面で敗退してますが、大学は中央大学に進み活躍をされています。
名場面: 2018剣道インターハイ福岡県予選 福大大濠 vs 東福岡
次に紹介するのは、福岡大濠高校が決勝戦で逆転負けをした一戦です。大将は木島選手(福岡大濠)VS中山選手(東福岡)で、中山選手が1本取って勝てば代表戦、2本勝ちで逆転勝ちという場面です。正直いって、私は大将戦になったとき福岡大濠が勝ったなと思いました。木島選手は、九州高等学校剣道選抜大会では準優勝で、同年度選抜大会の水戸葵陵戦では追われる形で臨んだ大将戦では、岩部選手の猛攻を一本負けに抑えてチームでの勝利を得るほど、守りの堅い選手のためです。
試合前半には、木島選手が一本でもおかしくない引き面も繰り出しており勢いの良さを見せつけていましたが、いきなり状況は一変します。合議が終わり試合再開直後、中山選手の小手が決まります。浅いような気もしますがタイミングは申し分ありません。これで同点に追いついた直後、中山選手が逆胴を繰り出し勝負あり。あっけなく逆転で試合が終了となりました。
私も大将をしていたので、2本目、まずは守りにいく木島選手の気持ちが痛いほど分かります。木島選手からすれば、ようやく追いついた一本を死守したいはずなので攻めよりは守りたいはずですし、木島選手からしても思わぬところで一本を取られてしまっているので攻めではなく、まずは守って仕切る直したいのです。つまりは、お互いにとってリスクの高いシーンのため守りたいはずなのです。だから、あのシーンは守るのは普通だと思います。そこに、捨て身の逆胴が飛んできたのだからよけようがないですよね。
福岡大濠高校は、同年度の選抜は福岡代表で試合にでていましたし、全国大会の制覇も狙えるようなチームだっただけに、非常に悔しい思いをしたと思います。
名場面:2017剣道インターハイ山梨県予選日本航空VS甲府商業
最後に紹介するのは、日本航空が甲府商業を1本追いかける展開の試合です。河合選手が必死に追いかけるもむなしく、最後は体力の尽きたところに平子選手が面を決めて勝負ありです。
日本航空といえば、山梨県の強豪校でありインターハイ常連校です。どうしても常連校につきまとうのはプレッシャーです。この時の河合選手も相当なプレッシャーを感じていたのではないでしょうか。また、河合選手の頑張りはYoutubeを見ていてもよく感じていました。(すでに消されていましたが、練習試合の動画がよく上がっていました)また、河合選手の非常に柔らかい手首から繰り出される技は、見ていてとても楽しいです。
まとめ
まだまだ書きたいですが、あまり冗長になってもなので、今回はここまでとしたいと思います。剣道って、絶対勝てるってことがありえないから面白いですし、ときに残酷ですよね。今までの連取のせいかが出るとも限らない。それでも、努力して勝ちをとりにいくことにきっと意味があるんでしょうね。それでは、また次回。
1995年生まれ。
本サイトを運営しています。
小学3年生から剣道を始めました。
あんまり自慢にはなりませんが、
5年生で県大会準優勝。中学、高校県ベスト4。と賞を頂いたことがあります。。
大学では剣道部がなかったため、やりませんでしたが、23歳で剣道再開しました。
久々の剣道めっちゃ楽しいけどめっちゃしんどい。笑
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