今年も、全国高校剣道選抜大会が終わりましたね。
結果は以下の通り。
優勝 九州学院
二位 明豊
三位 育英、水戸葵陵
ベスト8
福大大濠、小牛田農林、本庄第一、秋田商業
見事、九州学院が7連覇を達成しました!
今回も色んなドラマがありましたが、まずは優勝した九州学院から振り返ってみたいと思います。
順調に勝ち進んだ1,2回戦
1回戦:星城(愛知)との対戦
引用元: http://senbatsu19.sokuho.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com/mdtrR1.html
1回戦は愛知県の王者星城との対戦でした。
愛知県といえば、 桜丘、岡崎城西、愛工大名電、杜若といった強豪がひしめいているわけですが、今大会は星城と名古屋大谷が出場しています。昨年は、 大同大学大同がインターハイ出場を果たしており、愛知県の剣道事情は大きく変わり始めているのかもしれません。個人的には、愛産大三河のガッツ溢れる剣風も大好きですが。
さて、7連覇のかかった大会の1回戦となると、九州学院としては多少の緊張もするでしょうし、苦戦も予想されますが、ここは相手に1本も許さず、慎重に勝ちを取りました。ほんとうにあっぱれです。
2回戦:中京学院中京(岐阜)との対戦
引用元: http://senbatsu19.sokuho.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com/mdtrSc53.html
2回戦は中京学院中京でした。まさに、名門校ですね。中心を攻めて繰り出されるまさにお手本どおりの剣道を昔から続けているのが中京です。中京は1回戦丸岡(福井)に対し、先鋒と大将が勝利し、勢いも調子も良かったのではないでしょうか。
しかし、さすがは九州学院。相手の1回戦の勢いを跳ね返すかのように、先鋒と次鋒が勝利し、中京学院戦をものとしました。
このまま、九州学院はあれよあれよと今年も危なげなく優勝してしまうのではないかと、思った方もいるではないでしょうか。ここからが本当の勝負でした。
3連続の代表戦!接線を強いられる。
3回戦:日本航空との対戦
引用元: http://senbatsu19.sokuho.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com/mdtrR3.html#mdtNo4
強豪校中の強豪校、日本航空ですね。ここ最近、インターハイには後一歩のところで出場が叶っていません。。。が、今年の日本航空は一味もふた味も違うようです。なんと、九州学院相手に代表戦。両校1本も譲らず5戦を終えました。
九州学院も焦ったことでしょう。しかし、代表戦を迎えるのは「相馬武蔵選手」。相馬選手は、攻守ともにかねそろえた選手であり、非常に勝負強いのです。
中学時には、九州大会で優勝、全中では3位の好成績を収めており、その勝負強さがうかがえます。
日本航空櫻井選手が前に出て、打とう!と思うその瞬間には小手が決まっているのでした。
日本航空は、負けてしまいましたがこの経験は非常に大きいように思います。打倒九州学院で、きっとインターハイにも出場を果たしてくれるでしょう。
準々決勝:福岡大大濠との対戦
引用元: http://senbatsu19.sokuho.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com/mdtrR993.html#mdtNo3
準々決勝は福岡大大濠です。こちらも、言わずもがなしれた名門高校ですね。濱地選手は昨年もレギュラーとして出場していました。昨年の福岡大大濠と東福岡の一戦は剣道ファンの記憶にも新しいのではないでしょうか。
今年の福岡大大濠は、なんといっても池田兄弟が目玉です。池田兄弟の父は、名門如水館道場の指導を務める池田呑範士八段です。彼らが副将、大将に構えるこの布陣は、対戦相手からすると意識せざるを得ません。
対戦が始まり、勝負が動いたのは次鋒戦。九州学院の山平が面を決めます。そして、このままスコアは動かず大将戦へ。勝負が動いたのは、まさかの初太刀でした。
目にもとまらぬ速さの相面。判断は観る人によって分かれますが、審判があげたのは白旗。池田選手の面ありとなりました。
そして、九州学院としては追いつかれての代表戦。ここでも米田監督は相馬選手を指名。大将戦のカードと変わらず、若干不利と思われましたが・・・
攻めの姿勢を崩さずに勝利。約20分を戦い抜き、本当に素晴らしい一本ですね。
準決勝:育英との対戦
引用元:http://senbatsu19.sokuho.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com/mdtrSc116.html
準決勝は育英高校。育英高校は先日行われた近畿高等学校剣道選抜大会でも優勝しており、競合ひしめく関西で今最も強い高校です。
九州学院としては、始めて1本先取される形となりました。 1本リードされた状態で迎えた大将戦。今大会の相馬選手は本当に強かった。大将戦で1分も経たずに1本を取り追いつくと、代表戦でも小手を決め、見事勝利しました。
決勝:明豊との対戦
引用元:http://senbatsu19.sokuho.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com/mdtrSc121.html
正直に申し上げますと、筆者は明豊高校はノーマークでした。。。
しかし、それもそのはず。まだ創部して4年目とのこと。4年目でコレだけの活躍をするのが信じられません。。!
準々決勝では、名門秋田商業に4人が勝利したり、準決勝では優勝候補水戸葵陵に勝利したりなど今大会では大活躍でした。今後も大注目の高校ですね!
対戦結果としては、意外な場面で九州学院が小手を決めそのまま勝負が決まる形となりました。あの小手は正直ビミョーな感じはしましたが、審判が旗を上げれば一本です。
大将戦では、なんとか追いつこうとする堤選手が印象的でした。返し面や逆胴を狙いにいき、あわや一本かと思う瞬間もいくつかありましたが、さすがは相馬選手。しっかりと引き分けに持ち込み優勝を手にしました。
今年はどうなる?高校剣道界
今大会は九州学院の7連覇で幕を閉じました。
しかしながら、インターハイでも九州学院が楽々に優勝するとは思えません。
今大会、九州学院に代表戦までいった高校は、3校。日本航空、福岡大大濠、育英はいうまでもなく優勝の可能性が大きくあります。また、先日の大会で育英に代表戦までいっている和歌山北も注目です。それから、実は今大会の翌日から開催されました魁星旗では福岡第一が九州学院に勝利しています。今年の高校剣道界はどこが優勝してもおかしくない、まさに群雄割拠です。
今後も目が離せませんね。
1995年生まれ。
本サイトを運営しています。
小学3年生から剣道を始めました。
あんまり自慢にはなりませんが、
5年生で県大会準優勝。中学、高校県ベスト4。と賞を頂いたことがあります。。
大学では剣道部がなかったため、やりませんでしたが、23歳で剣道再開しました。
久々の剣道めっちゃ楽しいけどめっちゃしんどい。笑
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