「剣道の星子圭太」
もはや剣道関係者でこの名前を知らない人はいないでしょう。学生ながら世界大会の代表に選ばれるなど飛ぶ鳥を落とす勢いで力をつけ瞬く間に時の人となった星子選手ですが、彼はいったいなぜそれほどの活躍をする事が出来ているのでしょうか。今回は、星子選手がこれまでたどってきた剣歴をたどりながら、なぜこれほどの戦果をあげる事が出来ているのか強さの秘密に迫っていきたいと思います。
小学生の頃から強かった
星子選手は完全に神童と呼ばれる類の選手です。小学生時代の全国少年剣道大会では全国2位になっています。また、続く中学では全国ベスト8と順調に力を伸ばしていきました。ちなみに運命のいたずらか、この時敗れた松崎選手は後に筑波大学でチームメイトになる選手です。お互いにこのころからトップレベルの争いをしていたことが分かります。
2つのキーポイント
星子選手は常に世代のトップを走るような実力を持っている選手でしたが、あと一歩で全国のトップの座をつかみ損ねていました。しかし、そんな星子選手にとって起点となる2つのキーポイントがあります。
九州学院への入学
先ず第一のキーポイントは高校剣道界の絶対的覇者九州学院への入学およびそこでの活躍です。もはや高校剣道を語るにあたってこの学校の名前を知らない人は完全にもぐり、というより恐らく高校剣道をまともに見ていない人と言っても良いくらいの強豪校です。もはや強豪という言葉では失礼なくらいの圧倒的な高校剣道界における覇者です直近の2013年から2018年にかけて高校剣道4大大会における戦績は24大会中19大会で優勝という漫画の設定のような圧倒的勝利を収めています。当然卒業生は各地の有名大学に進学をしましすし、その中でも筆頭になるのが全国からスタープレイヤーを集める筑波大学です。
筑波大学
そしてもう1つのキーポイントは筑波大学への進学です。こちらも大学剣道界を語るには絶対に欠かせない大学です。歴史も非常に長く、これまでの日本の剣道界を支えてきたと言っても過言ではない日本の中でもトップクラスの剣道部をほこる大学です。史上最年少21歳5か月で全日本剣道選手権大会を制した竹ノ内選手や現在は男子の監督を務め、学生時代はチームを日本一に導いた鍋山監督など名だたる剣士たちを輩出してきた大学です。当然ながら、世代最強の剣士が集まりますので、毎回の稽古の質もトップレベルになります。また、多くの卒業生が奉職に就き引き続き剣の道を究めるという選択を取る事から将来をイメージしやすく稽古にも身が入りやすい環境でもあります。
星子選手強さの秘訣
星子選手を強くした2つのキーポイントについて紹介しましたが、それでは今度は星子選手自身の強さについてフォーカスを当てていきたいと思います。彼はいったいどんな強みを持っている選手なのでしょうか。
ライバルの存在
現在明治大学に籍を置く梶谷選手は間違いなく星子選手の力を引き上げた1人として数えられます。高森中時代チームを全国に導いた梶谷選手は星子選手と同じ九州学院へと進学する事になります。同世代最強の剣士がすぐ近くにいる事で常に刺激され、剣の道一本に集中出来た事は大きな成長要因であったと考えられます。梶谷と星子のライバル関係は、大学にいっても続いています。初の公式戦は、第63回関東学生剣道選手権大会です。1年生ながら6回戦で対決。
互いに取り合う名勝負となりました。大学に入って何度か対戦がありますが、梶谷が勝つときも星子が勝つときもあり、本当にライバルです。
また、筑波大学に同じく在籍をしている松崎選手は先ほどご紹介した通り中学時代に敗北している実力のある選手です。一度負けた相手がすぐそばにいる事によって次は絶対に負けないという気持ちが芽生えて自分の想いだけで頑張るのとは桁違いのパワーが出ているのではないでしょうか。
偉大過ぎる先輩の存在
星子選手が九州学院に入学した際には、2つ上の先輩に世代を代表する選手の1人である山田選手がいました。下記が彼の高校時代の動画です。
また、1つ上の先輩に槌田選手もおり、山田選手も槌田選手もいずれも目の前でチームを全国大会優勝に導く姿を見せてくれました。そのような偉大な先輩を2名も目の当たりにすることでどのように勝つのか、剣士としてどのように生活するべきなのかという事を肌で感じていたのです。人は人によってしか育ちませんから、最大の環境と言えるのではないでしょうか。
最後に
現在筑波大学3年生の星子選手ですが、今後ますます活躍をする事はもはや間違いないでしょう。ゆくゆくは日本を代表する剣士として成長していってくれる事を期待したいですね。また、彼が今後どのような進路を取るのかにも注目が集まります。恐らくは、警視庁に奉職するのではないでしょうか。今後の進退についても注目が集まります。
剣道大好きまっすーです。
剣道好きな人に喜んで頂ける記事を多数書いていきたいと思います。
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